私たちの想い
機器販売、粉体加工を柱に、組織として
連携した幅広い「対応力」を強化。
粉体事業部長
森山秀男
電機計装部、開発部(現粉体事業部の前身)、営業部を渡り歩き、2016年6月より現職に。パウダーテクノロジーを武器にさまざまなニーズに応えていきたい。
社内外の豊富な情報を共有化し各事業に活用
粉体事業部粉体事業部は当社の3つの事業のうち、主に機器販売事業と粉体加工事業を担っています。どちらも粉体を微細に砕く「粉砕」、粒子の大きさで精密に分ける「分級」という、当社が長年培ってきた粉体技術がベースとなっています。
製品開発や技術開発はメーカー、ユーザーのどちらかに偏った視点では良いものはできませんが、ここでは「機器販売センター」、「粉体加工センター」および「技術開発グループ」が互いに連携しています。また、協力関係にある日清製粉グループ本社の生産技術研究所が隣接し、まさに“粉体技術情報の宝庫”といえる環境です。私たちの強みである幅広い対応力はグループで情報やアイデアを共有化し、連携することにより生まれています。
独自開発機器で魅力ある提案を「機器販売センター」
機器販売センターは当社のコア技術を使った粉砕機、分級機を主力商品としています。粉体は私たちの生活に密接に関係しており、例えば、スマートフォン、自動車などに多く使用される電子部品は小型化、高性能化に伴い原料となる粉体もより微細化が要求されています。このニーズにお応えしているのが無発熱で数μmまで粉砕できる「スーパージェットミル」、サブミクロン領域まで分級が可能な「ターボクラシファイア」や「エアロファインクラシファイア」です。これらの機器は金属、樹脂、セラミックス、鉱物など様々な素材に対応し、非常に多くの引合いをいただいています。
また、独自の微量定量供給・分散技術を応用した液晶パネル製造用のスペーサ散布装置は、現在その技術を発展させた医薬品用の滑沢剤散布装置として販売しています。
さらにユニークで高い技術をもった海外機器を取り扱っています。英国・マトコン社による多品種少量にマッチしたコンテナハンドリングによる高効率生産システムや、軽量化やメンテナンス性の向上といった日本独自のニーズを取り入れて米国・グレートウエスターン社と共同開発した空気輸送ラインに設置する「インラインシフターQAシリーズ」を販売しています。
粉体加工のプロ集団「粉体加工センター」
ナノ粒子加工粉体加工センターでは、お客様からお預かりした原料を粉砕、分級加工するサービスを行っています。また、ISO9001を取得し、品質向上を目指し業務を進めております。自社機器による粉体加工は国内トップレベルの技術と自負しています。日々の技術力の向上やノウハウの蓄積により、他社では満足できなかったり、技術的に難しくて断られたりした案件にも対応することで、多くのお客様にご満足いただいております。自社に加工設備が無い、生産能力が十分でない、あるいは研究開発のため少量のサンプルが欲しいなど大量生産から少量生産まであらゆるご要望にお応えしています。
受託加工ではお客様とのコミュニケーションが非常に大切になります。多くのお客様からご依頼をお受けしますが、ご要求は千差万別です。ご希望の製品にたどり着くには試作を繰り返すこともありますが、お客様と十分に打合せを行い、目指すゴールを共有することを重視しています。
現在注力しているのがナノ粒子加工です。当社の高周波熱プラズマ法は非常にクリーンなナノ粒子を製造できます。ナノテクノロジーは電子、自動車、エネルギー、環境などの分野で大きな変革を担うと期待されています。既に当社では専用ラインでの大量製造を行っていますが、今後も新たなニーズへの対応、事業の拡大を目指していきます。
強みを進化させる「技術開発グループ」
分級機
「エアロクラシファイア」部粉体事業部に欠かせないのが技術開発です。技術開発グループでは前述の生産技術研究所で開発した機器の商品化を行いますが、同時に機器販売や粉体加工を技術的にサポートします。お客様からの特殊な仕様のご要望に対応したり、新たな技術が必要になれば生産技術研究所と連携して開発します。また、新技術を採用した機器を納入する際には事前にテスト運転を行い、機器の性能・信頼性を徹底的に調査、検証を行い確実な製品に仕上げる役目も担っています。こうしたお客様の安心や信頼につながる技術のバックアップが粉体事業部を支えています。
情報、技術、連携を強化
マトコン専用テスト設備近年ではサブミクロン、ナノ領域といった粉体のニーズが高まっていますが、その他にも定量供給、異物除去、粉体の封じ込めなど、粉体ハンドリングに対するニーズは多様化し、世の中の動向やお客様の要求に敏感になることが大事だと考えています。グループでの連携を強化し、総合力・技術力を最大限に発揮してお客様にご満足いただけるより良い機器、サービスを提供していきます。