国内外留学レポート

異文化交流で視野を広げ、新たな挑戦へ

プラント第一部長山 彩

2013年入社、今年で入社7年目になります。現在は、食品工場建設のエンジニアリング業務に携わっています。

私の所属するプラント第一部では、海外製の食品機械を調達することがあり、その際現地のエンジニアと英語で協議しなければなりません。これまでも、ドイツやスイスなどの技術者との打合せを経験しましたが、自らの伝えたいことが直接適切に表現できないことがもどかしく、英語力の必要性を強く感じていました。今回、担当しているお客様のご理解と同僚の協力を得、日清製粉グループの社員教育の一環として語学研修に参加しました。

滞在先はイギリスのロンドンで、2018年11月中旬から19年2月中旬までの約3ヶ月間、現地の語学学校に通いました。

12週間の通学のうち、一般英語コース、ビジネスとプロフェッショナル英語コース、そしてマンツーマンレッスンの3つのコースで英語を学びました。いずれのコースも30歳以上を対象としていたため、豊富なビジネス経験および幅広い視野・知見を持った生徒が多く、そのような方々と議論をするだけでも大きな刺激となりました。また、留学の時期としては閑散期であったことから、1クラス4~6人程度の少人数クラスであり、講師からは非常に密度の濃い指導を受けることができ幸運でした。

まず初めの一般英語コースでは、日常会話やさまざまな表現・語彙、文化の違いを学び、日本の教科書で学ぶような表現ではなく、より実際の会話に近いものを身に付けることができました。ただ、当初は積極性に勝る欧州諸国出身の生徒の会話に参加するだけでも苦労しました。会話が途切れるのを待っているといつまで経っても話すチャンスは巡ってこないので、時には割り込むなど、意図的に積極的になる必要があり、とても苦労しましたが、その分度胸が付きました。クラスメイトや講師の方はとても親切で、英語の上手い下手も重要ですが、伝えようとする意志が大切だと学びました。

次に、ビジネス英語コースでは、Eメールの書き方、グラフや数値の表現方法、交渉や会議の場において有用なビジネス用語、略語などを学び、その後、ケーススタディを用いてのネゴシエーションやプレゼンテーション、電話の練習、オンラインテレビを使用したビデオカンファレンスなど、より実践的なトレーニングを行いました。

電話の練習では、実際の電話を用いて、会議日の設定とその場での質疑応答などは非常に現実的なものであり、有用なものでした。また、ネゴシエーションでは、日替わりで全員の生徒が議長を務めなければならず、英語力に加え、各国の主張の強い生徒をまとめなければならず大変でしたが、なんとか与えられたお題に対しての解決策をまとめ上げることができ、少し自信になりました。毎週金曜日にはプレゼンテーションを行う機会がありました。英語でのプレゼンテーションは未経験だったため、当初は緊張し、なかなか難しかったですが、クラスや講師の皆が、とても明確で分かりやすいと褒めてくれ、こちらも自信となりました。

また、ディスカッションやネゴシエーションでは文化の違いを肌で感じることとなりました。日本人的な婉曲表現や行間を読むことを好む文化に対し、それは失礼に値し率直に伝えることを好む文化、フラットなコミュニケーションを重視する文化に対し、階層的で業務効率を重視する文化など、各国の様々な特徴を学ぶことができました。一方、海外の方は主張がはっきりしていると思われがちですが、一概にそうではありませんでした。国の文化の傾向はあるものの、当然ながら個々人でそれぞれ性格は違うため、最終的には各個人の人間性にあらわされるのだと改めて実感しました。

授業の終了後には、ソーシャルプログラムとして、学校の皆とパブへ行ったり、ガイド付きのウォーキングツアーなどが企画されました。そこでは、他のクラス、コースの生徒と関わることができるため、ソーシャルコミュニケーションのための英語を実際に練習し、身に付けることができました。現地で知り合った友人とは、帰国した後も英語の勉強を兼ね、近況報告などのメッセージのやり取りをしています。

今回の語学研修では、初めは会話に参加することも容易ではありませんでしたが、徐々に臆すること無く自らの意見を主張し、相手の質問の意味や意図を確認し、理解し、伝わりづらいことは異なる言い回しで言い換えるなど、基本的なコミュニケーション能力が身に付いたと思います。流暢に話すことも大切ですが、その人の性格や、何を伝えたいか、伝えたい意思の方が重要であることを学んだことは大きな収穫となりました。

また、英語力の向上はもちろんのこと、他国の生徒は、自国の政治や経済、自身のキャリアプランなどについて明確な意見と関心を持ち日常的に互いに議論をしており、私自身の視野の狭さと自国である日本についての知識の欠如を大いに痛感するきっかけにもなりました。同時に、頭の中で考え勉強するだけではなく、実際に現地に赴き生活をしながら、30ヶ国以上の国籍の人々と交流し刺激を受け視野を広げることができ、大変貴重な機会でした。

今回の経験を生かし、今後は、自身が認知している狭い範囲の影響のみならず、さまざまな可能性や視点を考慮した判断を意識して、新たな挑戦につなげていきたいです。

クラスメイトと

クラスメイトと

学校の裏のテニスコート

学校の裏のテニスコート

クリスマスのオックスフォードストリート

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Cambridgeにて ニュートンのリンゴの木

Cambridgeにて ニュートンのリンゴの木