当社の技術とノウハウを活用することで可能となる
最新IT技術を用いたエンジニアリングの可能性
――最新のIT技術(AI)について今後の仕事にどう活かすべきだと考えますか?
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高橋:
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建築部ではBIM(Building Information Modeling)を利用しています。今までは図面でやり取りしていたものがモデル化されて、VR(Virtual Reality)とかでも見ることができるようになったので、計画段階からイメージがしやすくなりましたね。設計、施工、維持管理、改修まで業務を一元管理できれば、業務をますます効率化できそうです。
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勝呂:
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BIMのような技術を設計時のレイアウト検討や、生産管理にも活用していきたいね。
技術進歩が早いので、常に先のことを考えながらやっていかないと置いていかれると思う。これまでは「エンジニアリングとは、考えること」と言われてきたけど、これからはAIと共存しながら、AIに任せられる部分はAIに、そうでない部分にエンジニアは注力していかないと。
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高橋:
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そうなると、AIに技術を学習させること自体が我々の仕事になりますよね。
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栗原:
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AIに対するデータ入力や学習をさせるような仕事にシフトしていくのかなという気がしますね。実際に図面を書き、設計を行うのはAIで、それを活用していくのが我々の仕事みたいなイメージですね。
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島田:
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営業部では、顧客管理システムを活用していて、さらに効果的な営業活動をしようと取り組んでいる。いまはそういったツールやシステムを積極的に活用していこうという全社的な動きがあるね。
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勝呂:
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日清エンジニアリングの実績や培ってきた技術っていうのが根底にあるからこそできることがたくさんあると思う。収集した情報や勉強したことをどんどん社内外に発信して、AIをはじめとした先端技術を積極的に取り入れていきたいね。
自分事で考えることの大切さを学ぶ
後輩との距離感を意識して、自らも成長する
――後輩を指導する立場になってきたと思いますが、難しいと思うことと指導するにあたり心がけていることはなんですか?
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栗原:
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まずは、質問をされたときにどんなに忙しくても嫌な顔をしないことです。単純に、逆の立場だと嫌だから(笑)。もうひとつは、質問に対して答えを教えるのでなくてヒントを与えることです。自身で考えることで別の案件でも応用できる力が身につくと思っています。
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山本:
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私は、説明することの難しさを日々感じています。自分自身が物事を理解して整理できてないと説明できないし。これが当たり前のことのようだけれど難しい。あとは、相談しやすい先輩でいたいので話しやすい雰囲気を出すように心がけていますね。
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勝呂:
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滝澤さん、山本さんの思いは伝わってる?
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滝澤:
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とても話しやすい先輩です(笑)。
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会田:
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私は叱り方かな。これひとつで本人のやる気を奪ってしまったりするから難しい。あとは、自分はあくまでも後輩の「達成支援者」でいるように心がけています。まずゴールを与えて、どのようなプロセスを踏めば良いか一緒に考え、気づきを与えられるように話の聞き方や質問の仕方を工夫しています。
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勝呂:
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どこまで理解できているのかを把握することって難しい。私が意識していることは、単にやることを教えるのではなく、その仕事がなぜ、何のために必要かということを説明して、目的やゴールを示してあげるようにしている。
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島田:
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できる限り具体的な指示を出すようにすることは大事だね。
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小幡:
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私は後輩に対して「なぜ」ということを聞くようにしています。後輩がその答えを持っていなければ もっと考えることが必要なので、気づいてもらうためにそうしています。先輩の自分としては知識がないとダメなので、そこは日々勉強しています。過去、後輩に「なぜでしょうか?」と返されて、「一緒に考えましょう」とその場をしのいだこともあります。
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一同:
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(笑)
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高橋:
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「なぜ」っていうのは重要ですよね。たまに誰も答えを分かっていないようなことあったりしませんか? その答えを探すために考えることで、指導のためだけじゃなくて自分の成長にも繋がるという点でも大事だと思います。