それぞれの自己紹介もかねて、
仕事の内容を具体的に教えてください。
設計から現場の施工管理のほか、機器の選定や販売まで幅広く
- 中島:
- 食品工場の設備や新築・リニューアル工事の営業を担当しています。お客様はコンビニエンスストアの惣菜・お弁当を作る工場や、パン・ピザ工場などいろいろです。お客様へのファーストコンタクトから、技術やスキーム、コンセプトの提案をし、概算見積などを行い受注に結び付ける仕事をしています。
- 長山:
- 就職活動時は、プラントエンジニアリングを中心に、食品や化粧品など自分が身近に感じられる商品の国内プラントの設計に携われそうな会社を探しました。入社1年目の6月から惣菜工場の建設工事のメンバーに加わり、建設現場で施工管理を担当しました。2年目はパン工場の基本設計や詳細設計、ドレッシング工場の設計に携わりながら施工管理も行っていました。直近ではチョコレート工場の設計に参加し、現在は施工段階に入ったので、現地工事の施工管理にあたっています。
- 井田:
- 当社のコア技術の一つである小麦粉のハンドリングを中心に、貯槽、計量、搬送設備の設計から施工まで行っています。お客様は、小麦粉のユーザーで製粉、製パン、製菓、製麺など、多岐にわたります。お客様対応から設計、調達、施工管理、メンテナンスまでワンストップで行っています。私が担当した工事は、長くても半年の工事期間のもので、短期間でいろいろな案件に携わることができました。
- 仮屋崎:
- 私は入社一年目なのですが、就職活動ではプラントだけでなくメーカーも含めて食品関係の仕事を探しました。そんな中、日清エンジニアリングのインターンシップに参加し、設計から施工、その後まで自分で担当できる事を知り、魅力に感じました。9月から食品工場の建設現場で、設備の設計業務を行いながら、施工管理について勉強しています。工期が長い大型案件なので、4年目の先輩とベテランの上司がいる現場です。まだまだ、わからないこともたくさんあって、日々勉強の毎日です。
- 竹田:
- 自社で開発した分級機や粉砕機などの販売を担当しています。お客様の要望を伺って、機種選定から仕様に合わせて機器の設計をし、製作、検査、試運転までを担当します。分級機とは、例えば数ミクロンくらいの小さな粒子からある大きさのものを分離する機器です。小さな粒子だけを取り出すと最終製品の小型化や高性能化につながり、付加価値を高めることになります。お客様は自動車や電子材料関係が多くて、1案件につき3~4ヶ月とスパンは短いですが、フェーズが異なる5~10件の案件を同時に進めていますので、大変ですがやりがいもあります。
- 長山:
- 私は主に食品工場を新しく建設するチームにいるので、お客様の新たなスタートの場面に立ち会えた時に達成感を感じますね。敷地が更地の状態から、自分が描いた図面通りに建設が進み、工場が稼働して第一便が出荷される時は感動します。嬉しくて、こっそり第一号の製品を買いに行ったこともあります。
- 仮屋崎:
- 日々初めてのことばかりで、課題はたくさんあります。今はいかに工程が後戻りしないような設計をするかを考えています。図面を見て「この部屋はこうした方がいいのでは」と私なりに考えて、お客様に気に入ってもらえた時は嬉しいですね。施工段階での変更にならず、先の流れを想定できるよう、もっと経験や知識を積み重ねていきたいです。
会社の特長は、
どんなところにありますか?
お客様のために、よりよいことに向けて意見交換できる会社
- 中島:
- 日清製粉グループという食品会社の系列であることが強みの一つとなっています。グループ内の食品工場との人材交流・情報共有が多いことから、それらを加味した上での提案ができるのが魅力ですね。社内では若手社員でも責任のある仕事を任せてくれることでしょうか。男女の分け隔てなく、仕事を任せてもらえる社風だと思います。たとえば、展示会のブースの企画設計について提案すれば耳を傾けてくれますし、担当者レベルの意見も尊重してもらえる環境です。人数も少ない分、上司との垣根があまりないのかもしれません。
- 長山:
- みんな、お客様のために工場を作るということに真摯なので、それで意見がぶつかったとしても、その後の人間関係に影響することはありませんね。意見が対立しても、基本に「それがお客様のためになるか」という軸があるので、感情的にぶつかることがないからだと思います。また、現場にいる担当者はお客様の希望をしっかり把握していることもあって、若手でも一人の人間として見てくれているという感じです。考えの筋が通っていて実現可能なことであれば、年齢に関係なく聞き入れてくれるので、自分の考えを持って「いい・悪い」をハッキリ言える人の方が活躍できるんじゃないかな。
- 仮屋崎:
- 私はまだ上司とぶつかるレベルまではいけていませんが、わからないことをそのままにしないよう、先輩や上司にガンガン質問しています(笑)。
- 井田:
- 私の業務は既存のお客様が多く、1回当社の設備を入れると、その流れで別の設備も頼まれたり、増設工事もあるので、新しい技術を反映した改善提案などが喜ばれています。実績によるリピートや、日清製粉からのご紹介が中心なのですが、小麦粉計量搬送設備は当社のコア技術だけに「小麦粉が送れて当たり前」ですね。それだけにプレッシャーがありますし、日清製粉の大事なお客様を紹介していただいているのだから絶対に失敗できないという緊張感もあります。試運転の時は毎回ドキドキしています(笑)。
- 竹田:
- 私が扱っている分級機や粉砕機は、とてもニッチな技術です。異動したての頃はどのような原理で粉を分けているのか、粉の大きさを分けることでどういうメリットがあるのか、お客様が何を求めているのか、全くわかりませんでした。でも、そこが理解できてくると、仕事が面白く感じるようになりました。
- 井田:
- 私も竹田さんの仕事内容は難しそうで説明できない。
- 竹田:
- そうかな?(笑)。粉体事業部は主に工場に機械をユニットで納めるメーカー業務です。扱っている機械はラボ機から生産設備までさまざまですが、お客様の設置場所によって部品の配置を変えたり、取り扱っている粉の特性によって材質を変えたりといった設計をその都度行なっています。機械を設計し、製作は協力会社に発注、出来上がった機械は仕様通りかをチェックして試運転という流れですね。お客様からの問い合わせを受けて機械の特長をご説明し、納得いただき、採用につながった時は嬉しい瞬間です。
- 仮屋崎:
- 私が担当している食品工場では、竹田さんのいる粉体事業部の機械設備を使っています。社内にメーカー機能を持つ部署があることも当社の強みで、お客様から選ばれる理由の一つにもなっていると思います。さらに、“粉に強い”というコア技術を活かした工場を設計・施工できるのも他社にない当社の特徴だと思っています。
- 長山:
- 食品工場建設の事例が多く、工場の設計・施工に慣れていて、勝手が良く、衛生管理面や人や物の動きを考えた最適な動線になるよう配慮した設計ができるといったことは強みですね。私自身は、セオリーをベースにお客様から工場の実運用を聞きながら、稼働後の動線まで推察するようにしています。そのためには、お客様の既存工場に見学に行き、作業者の動きを観察して、そこから新たに設計する工場に必要な要素を見つけるようにしています。それによって、機械の配置やメンテナンス性を考慮した設計が可能になることが、建築会社とエンジニアリング会社の違いかなと思っています。